しばらく雨がないときは灌水をしています

ぶどうは他の樹と比べて、水が少なくても育つと言われていますが、雨が少ないときには灌水が必要です。
ひとつぶ堂の畑に行われる灌水は二種類です。

設備による灌水

ありがたいことに須坂市では灌水設備が備わっていて、晴れの日が続いたときにはスプリンクラーのように、畑の上から水が撒かれます。地区によって番号が割り振られていて、1つの番号に対して灌水は2時間続きます。

ですので、急ぎの仕事があった場合はずぶ濡れになってもやるしかなくなってしまうので、灌水の予定はしっかり確認しておきたいところです。予定は農道の主要箇所に看板で貼り出されるので、畑へ向かうついでに見れるコースを走る必要があります。

農機具による灌水

設備による灌水に加えて灌水をしたい場合は、スピードスプレイヤー(SS)という防除用の農機具を使って灌水をしています。ひとつぶ堂のSSは一度に600リットルの水を運ぶことができます。用水路から水を吸い上げて、畑に移動してぶどうの木に水をあげます。

計算すると、60リットルの水を半径2mの範囲にあげると、降水量で5mmほどになります。今年もすでに何度も水をあげていますが、効果がすぐ見えるわけではないのが農業の難しいところですね。

灌水の効果

効果は時期にもよって異なりますが、発芽を促進したり、枝の伸長を促したり、粒の肥大を促進したりします。これからの梅雨の時期は灌水をする頻度は下がると思いますが、梅雨が明けて収穫までの間の灌水の有無でぶどうの粒の大きさにも影響してきます。
樹の様子を見ながら適期に灌水し、良いぶどうを作りたいですね。