ぶどうの芽はこんな風に出てきます。

ひとつぶ堂の畑では、大きくわけて短梢剪定と長梢剪定という2つのぶどうの樹作りをしています。
それぞれの芽の出方をちょっと説明してみます。

まずは短梢剪定

ボコっと短く切られたような枝の両脇から出ているのが、今年出た新しい芽です。
では、真ん中にあるボコっと出たものは何なのかというと、去年出た枝になります。

ぶどうの枝は一年で1メートル以上伸びます。去年の枝ももちろん1メートル以上伸びているのですが、数センチを残して切ってしまいます。芽が出る場所は、概ね20センチ間隔であるので、切らなければたくさん芽が出て、たくさんぶどうが取れそうですが、それだと美味しく出来なかったり樹が弱ってしまったり、さまざまな問題があるのでこのように剪定をします。

芽が出る前の状態です。
1メートルもある枝をばっさりと切るので、ちゃんと芽が出ることを祈りながら剪定しています。

以上が短梢剪定です。それに対して長梢剪定のものもあります。

つづいて長梢剪定

長梢剪定は、去年の枝を2cmまでは切りません。枝が元気かどうかに応じてその枝ごとに剪定する長さを決めてあげます。
そうすると去年の枝は写真のように、長く残ります。そして、今年の枝も長く残ります。たぶん、来年も長く残るでしょう。すると、どんどん樹が大きくなって畑を飛び出していってしまいます。そうならないように、剪定するときは去年の枝の中でも出来るだけ大きく広がらないような場所の枝を選んで残してあげるように剪定しています。

なんだか芽の話から剪定の話になってしまいました。
芽を欠く作業もあって、それも美味しいぶどうを作る大事な作業ですが、その話はまたの機会に書けたらと思います。